EC運営で月商1000万を超えるための壁と解決策|受注管理・DX化のリアル

1つ目の壁:0→1の壁
2つ目の壁:月商100万の壁
3つ目の壁:月商500万の壁
4つ目の壁:月商1,000万の壁
分かり易く金額で書きましたが、EC運営を回すという意味合いにおいて考えなければならない規模は「月商」ではないのです。見て欲しい本当の指標は「受注件数」になります。
単価3,300円のお店の場合、
月商100万→月間受注300件、10件/日
月商500万→月間受注1500件、50件/日
月商1,000万→月間受注3000件、100件/日
このような数値になります。
これを念頭にご覧ください。
1つ目の壁:0→1の壁
EC店舗を作って販売を開始し、実際に1件でも購入されること。 どこに店舗を出す?どんな商材を販売する?
店舗をどのように構築する?
EC店舗の運営で必要な流れ?
ということを整理し、実際に制作を含め作ることです。
前回の記事でも書いたように、作っただけでは売れません。
大変な思いをして作ったと思いますが、ここがスタートなんです。ここから日々の運用が始まります。
2つ目の壁:月商100万の壁
作っただけでは売れなく、日々の運営も楽ではないと思います。 ここで、1つ目のパラダイムシフトを身を持って感じると思います。本当に開店しただけじゃ売れないんだ・・・!
と。
平均して1日10件ほどの受注を取れるようになったら、1つ目の壁を超えたと言って良いと思います。
この段階での、業務の割合はこのような関係図になります。

3つ目の壁:月商500万の壁
この壁は継続の壁です。 2つ目の壁を超えた後に、更に売上拡大を継続して改善しながら行って行くことで3つ目の壁は超えられるのではないかと思います。問題は、2つ目の壁の時点より業務の割合がこのように変わって来ている点です。
受注→出荷のバックヤード作業は受注件数が増えれば増えるほど重くなって行くのです。
2つ目の壁の段階より、バックヤード業務に追われることになることでしょう。その上で、売上規模を伸ばして行く。ここを継続できるかどうか?

4つ目の壁:月商1,000万の壁
この壁は1日平均100件の受注です。この数を自力で処理して行くのは相当大変にだと思います。
業務の割合はこのようになっていることでしょう。
そう、パンクです。
本来であれば、売れれば売れる程、嬉しいはずの受注が、売れれば売れるほど苦しく感じられるようになるんです。
ビジネスとしては売上規模を拡大して行きたいところですが、業務負担としてそれが現実問題として難しくなってしまうんです。
そこで、2つ目のパラダイムシフトが必要なんです。
業務の効率化・自動化が必要不可欠だ!

業務の効率化・自動化
バックヤードの作業は固定作業が多く、自動化・効率化がし易い領域なんです。そこでおススメしたいのは、倉庫委託と受注管理はOMSの導入。
出荷作業専門のスタッフを雇っている場合、倉庫委託はすぐには難しいかもしれませんね。在庫の置き場、場所の問題も含めて外注する場合は一番最初に候補したいのは倉庫委託かなぁと思います。
出荷作業だけでなく、入庫処理や検品など倉庫業務って工数結構かかるんですよね。スタッフの配置転換も含め、ゆくゆくは検討材料に入れるのもアリかと思います。
OMSはOrderManagementSystem、受注管理システムとも言います。
これを入れることで、全件目視確認が必要だった受注を、目視チェックの必要・不要からシステムでフィルタリングすることができるようになります。そのため、確認不要と判定された受注については人のリソースを取ることなく、出荷作業へ回すことができるようになるのです。
これを、展開している全店舗、同じシステム・同じ画面で対応することができるようになります。
細かい要件はありますが、ざっくりと簡単に言うとこのような感じになります。極端な話、全件、確認事項が無い注文であれば、自動化率100%で出荷に回ることなるんです。
OMSの導入ってDX化なんです
OMSを初導入される場合は、業務のDX化と言って差し支えないレベルになります。受注管理でOMSを使っていない店舗様は、管理が煩雑になっているケースが非常に多いです。そのため、OMS導入の前に業務の整理から必要になります。システム化した後にしっかり業務が回るように設計し直すんです。
そして、導入後は今までとは違う運用体制になります。これは単に業務をデジタル化・IT化しただけではなく、業務プロセスを再構築し、属人化しがちだった煩雑さを剥がし、OMS(クラウドツール)を使って誰でもマニュアル通りに回せるように業務を変えることになるからです。
逆に言うと、OMSの導入はこれだけインパクトのあることで、簡単なことではないということです。「今までやってた作業をツールに置き換えられる」レベルではないんですよね。そのレベルで導入すること自体は可能ですが、OMSのポテンシャルを発揮できず、効果の薄い導入になってしまう、というのが現実です。

売上規模拡大のためには業務効率化も不可欠
このようにECを始めた段階と、売上規模が上がって来た段階では、困ることが変わって来るんです。売上UPの施策はいつまでたっても必要です。ですが、売り上げ規模が大きい店舗様が更に売上規模を拡大しようとすると、受注→出荷の負荷を吸収しきる体制が絶対的に必要になります。OMSの導入は「困ってから入れる」よりも、余裕がある時に入れておくのが安全です。導入にも負荷がかかるので、パンクした状態で導入するのは・・・はっきり言って地獄です・・・。
2つ目の壁(受注件数1日10件)ぐらいの規模から導入することを検討されることをおススメいたします。
OMS(ネクストエンジン、クロスモール、ロジレス)の新規導入については無料相談を承っております。
初心者向け!EC運営(ネットショップ運営)について