受注の取込を深堀して考える
このページの内容
こんにちは。加藤です。本ページはプロモーションが含まれています。ネクストエンジンを使ったEC店舗の運営を6年、ネクストエンジンの中の人(サポート・営業・機能開発、セミナー講師など)も6年!
ネクストエンジンに10年以上携わって来た専門家として、ネクストエンジンを使ったEC店舗の受注処理の自動化率を上げる方法を連載方式でご紹介いたします!
今回の結論は「ここまで細分化して整理することで運用フローが描ける」です!
それでは、本編をご覧ください!
第5回 実践編:受注の取込を深堀して考えるの動画
受注取込のタイミングと方法、特徴について
今回の内容と第3回で話した「決済の流れ」を使って、次回運用フロー図作成の例をお話します。取込のタイミングについて、仮取込(みたいなもの)は大体どこの店舗でも同じようなタイミングです。 受注が入ったタイミングとほぼ同じタイミングでネクストエンジンにも仮取込させることができます。
こちらは、店舗から自動配信されている注文確認メールをネクストエンジンにも転送させることで取り込まれます。 メールの内容ベースで受注伝票を作成するので、発送に必要な情報が全部入っているかどうかは店舗側のメールテンプレート次第です。 抜け情報が多い店舗も多くあります。
仮取込は受注処理を行う目的ではなく、いち早く在庫連携を行う為に「何がいくつ売れたのか?」という情報を取り込むことが最重要ポイントです。
仮取込(みたいなもの)があるということは、本取込(みたいなもの)もあります。 共通した特徴としては、仮取込時には不足していた情報を含めてネクストエンジンに注文情報を取り込むことです。
連携する店舗によって、「連携のタイミング」「連携の方法」「連携の特徴(対象)」が異なります。
実際にネクストエンジンの設定を行ったり、自動化率を上げるようにカスタマイズする際には、この辺りの仕様を理解した上で対応することが重要です。
例1)楽天市場(API連携)
1.仮取込はメール転送にて
2.本取込はネクストエンジン側で15分間隔ぐらいで自動的に取込されます。
ただし、「あす楽」以外の注文はご購入者様がキャンセルする時間を30分確保する必要があるので、30分は取り込まないような制御がかかっています。 「あす楽」の注文については、早く発送する必要があるので30分の制限はシステム的にはかからない仕様です。
その他の特徴としては、APIで取り込むと楽天RMSのステータスを「楽天処理中」へ動かします。 「楽天処理中」に居る間はネクストエンジン側も「入金待ち」で止まるようになっています。
RMSが「発送待ち」になったら、ネクストエンジン側も「入金待ち」から外れるような仕様です。
また、APIでの取込対象にも条件があるので、ネクストエンジンのマニュアルを良く確認しておくことも重要です。 例えば送料未定の注文は取込の対象外になりますよ、などですね。
例2)Amazon(API連携)
1.Amazon店舗はメール転送での仮取込はありません。
保留注文や予約注文を「新規受付」に取り込んでおくことは可能です。API連携になります。
2.本取込は、まずAmazon側で定期的に注文レポートを生成するような設定が必要です。 そして、その注文レポートをネクストエンジンが一定間隔(15分間隔ぐらい)で自動的に取り込むという流れです。
保留期間があるため、2の本取込までもそこそこタイムラグが発生します。
また、データ保護ポリシーなどいくつかの規則もあるため、Amazon店舗についてはネクストエンジンからの自動送信メールも基本的に使わない店舗になります。 特にフォローメールはシステム制限で送れないように塞がれている仕様です。
例3)汎用的なCSV連携
1.仮取込はメール転送にて
2.本取込は店舗側から受注CSVをダウンロードしてきて、それをネクストエンジンに取り込みます。
本取込は手動での対応になるので、タイミングはご自身で制御可能になります。
例4)ECFORCE(CSV連携)
1.注文(注文生成)とほぼ同時にメールを取込し、仮取込します。
2.一日1回、ECFORCEから受注CSVを自動的にネクストエンジンに取り込みます。CSV連携ですが、自動取り込みされる特殊な連携の店舗になります。
※ECFORCE側の機能です
ECFORCE(カート)の特徴として、定期購入に強いという特色があります。
定期購入分の注文内容はECFORCE側で自動生成されます、 自動生成された注文はお客様へは特にメール連絡はしないのですが、 ネクストエンジンに仮取込するためのメールを作成しネクストエンジンにだけメール送信します。
また、一日1回の受注CSVの取込ですが、ネクストエンジンの「新規受付」に入っている受注を対象にして行う仕様です。
気になる決済周りですが、決済NGの受注はネクストエンジンの連携対象外となりメール送信が行われない仕様になっています。
このようなところから、定期購入の受注もネクストエンジンとの連携がやり易いカートと言えるでしょう。
受注取込の内容について
次は受注の取込の内容です。言葉で簡単に「受注の取込」と話がちですが、 実際に店舗のデータ→ネクストエンジンの伝票データに作り替える時にどのように作り替えているのでしょうか?
これも、店舗によって内容が異なります。
全店舗ではございませんが、ネクストエンジンのマニュアルにて「受注データと受注伝票の対応表」が公開されている店舗もございます。
マニュアルの モール・カート別から連携する店舗専用のマニュアルに行くと良いでしょう。楽天市場やAmazonは公開されています。
ECFROCEはECFORCE側のマニュアルに記載がございます。
対応表は連携する店舗分を必ず見なければならない!というわけではないです。
受注情報に何か違和感があったとき(余計なものが入ってるとか、必要なものが入ってないとか)
あとは、受注処理の効率化(自動化)の手順を考える時に見る可能性がございます。
第4回でノーコードツールについて簡単にお話しました。 自動処理そのものはノーコードツールを使って実現するにしても、自動処理を実行するための条件・トリガーを用意する必要がございます。
受注のどの情報を使ってトリガーにすることができるか?を考える際に対応表はとても役に立ちます。
まとめ
1.条件付き自動処理が苦手2.対処法は「手動で頑張る」「やめちゃう」「お金と頭で対処」の3択
3.お金だけじゃ解決は難しく、「仕様」を考える頭は必要になります
連載を読んでいただくことで、何の情報が無いよりは良い感じに設定を進められるようになるかと思います。 が、ネクストエンジンを初めて使う人が自力で良い感じに導入設定するのは多くの場合とても難しいです。
初期設定ができず断念してしまった方や、導入できたものの「思ったより効率化できてない」とおっしゃる方を多く見て来ました。 自分自身、ECの受注処理も行ってた時期がございます。受注が増えて来ると、売上UPの施策に手が回らなくなるぐらいに受注の対応だけで手いっぱいになります。
EC事業者目線、ネクストエンジン提供者側からの目線、どちらも経験して言えることですが、 多少費用はかかろうとも、最適な提案をしてくれるプロに依頼するのが本当にてっとり早いですよ。
ここでも1つ要注意なんですが、設定代行業者もちゃんと選んだ方が良いです。
導入、初期設定、連携作業。これをやってくれるだけじゃ、使えるようになりません。
パッケージ化している代行業者さんはこうなりがちです。
重要なのはこの2点
1.店舗さんの運用に応じて運用フローをカスタマイズし、運用に則した設定を施すこと。
2.実際に使うのは店舗さんです。使い方のフォローもないと使い始めるハードルが高いです。
弊社では、どのような状況であってもフォローできるようなメニューを揃えております。
是非、お気軽にご相談くださいませ。