受注処理の自動化とは?【ネクストエンジンでECの自動化率を上げる(第1回)】

ネクストエンジンに10年以上携わって来た専門家として、ネクストエンジンを使ったEC店舗の受注処理の自動化率を上げる方法を連載方式でご紹介いたします!

第1回の結論は「シンプル・イズ・ベスト」です!

この記事を書いた人

こんにちは。加藤です。

「全ての働く人へ楽しい人生を」を理念に
ECを専門領域として時間を創ることのお手伝いします。
残業なんかしないで早く帰って欲しいです(笑)

ECの成長段階で「受注処理→発送業務」がボトルネックになるケースが非常に多いです。ネクストエンジンを使って乗り越えましょう!

本ページはネクストエンジンの紹介を含めたプロモーションも含みます。

第1回 知識編:受注処理の自動化とは?の動画

自動出荷率(受注処理の自動化)とは?

23年8月にネクストエンジンのメイン機能内で「自動出荷率」が表示されるようになりました。

自動出荷率とは受注伝票を一度も手動で修正せずに、[出荷済み]ステータスま進んだ伝票の割合です。

補足をすると、「一括更新」「CSV登録での更新」「アプリを使っての自動更新」は自動化に入る認識です。 あくまで、伝票を個別で開いて個別で更新をかけたものが、「自動化ではない」という判定だと思います。

また、ネクストエンジンの機能では、出荷作業自体を管理する機能はないので、実質「出荷指示を出すまでの自動化率」。 もっと噛み砕いて解釈すると「受注処理の自動化率」と考えて良いと思います。

ネクストエンジンを使って受注処理の自動化を進めるにあたって、ネクストエンジンの受注処理の機能がどんなものなのか?を知っておく必要があります。 ネクストエンジンをまだ使ってない方に向けても兼ねて、簡単にネクストエンジンの受注処理機能の概要を説明いたします。

ネクストエンジンを使った受注処理の概要

まず、ネクストエンジンを使ってない場合の受注処理の流れのイメージです。


ざっくり言うと、各店舗の管理画面で受注を確認し、店舗からのサンクスメールも手動で送るって流れになります。

問題点1:
店舗が増えれば増えるほど、ログインし受注を確認する管理画面が増えます。面倒。

問題点2:
各店舗の管理画面で受注を確認したとして、それが出荷OKなのかNGなのかパッと見で分からない。住所不備(番地抜け、郵便番号と住所の不一致、など)や過去に問題のあったご購入者なのか?など。

そのため、基本的に出荷して大丈夫か全受注を目視確認が必要になります。超面倒。

問題点3:
サンクスメールも1通ずつ送るわけではありませんが、手動で送るのが面倒。ここについては次回以降改めます。

ネクストエンジンを使うとこんな感じになって行きます↓↓


連携できる全店舗の受注をネクストエンジンというシステムに取込、ネクストエンジン内で受注管理を行います。

1つのシステム、1つの画面で受注を管理できるようになるので、上述の問題1の解消に繋がります。


ネクストエンジンを使った受注処理は↑この部分が非常に特徴でありメリットだと思います。

その受注1件1件が現在どんな状況なのか、システムが自動判定しステータスを自動的に割り振ってくれます。

ステータスの右端にある「印刷待ち」というステータスが、「もうこの時点で今日今すぐにでも出荷してOKな受注」という意味合いになります。ネクストエンジンを使った受注処理は「印刷待ち」まで受注を進めること、となります。

受注を取り込んだタイミングで最初から出荷するのに何の問題も無い場合、最初から「印刷待ち」へ進みます。1回も目視することなく出荷OKとなり、受注処理の自動化に繋がります。問題点2の解消です。

仮に、要対応の受注があった場合も↓このようになります。


「確認待ち」が受注処理担当者様が何らかの理由で目視確認が必要な受注が入るステータスになります。

「確認内容」ってところに、「何故、要確認なのか?」が表示されているので、そちらの内容に沿った対応を行えばOKです。受注内容を隅々まで目視確認する必要がなくなります!

最後にオマケです。各ステータスの簡単な説明も入れておきますので、よろしければ画像にてご覧ください。


最低限押さえるべきポイントと自動化の極意


◆絶対に押さえるべきポイント
1.お客様へご注文の品をお届けすること
2.代金を回収すること

この2点だけできているか確認し、出荷に回すシンプルな運用。
余計なことをしないことが、受注処理を自動化する極意!


本質的に考えると、自動化するためにアレコレ考える必要はなくて、どちらかというと逆。どれだけ削ぎ落して運用をシンプルにするか?だと思うんですよ。

このシンプルな運営をすれば、ネクストエンジンの受注ステータスの自動振り分け機能のおかげで、即「印刷待ち(出荷OK)」のステータスに割り振られることなり、自動化率が爆上がりになるんですよ。

このシンプルな運用フローを実現しているのが、AmazonFBAですね。お支払いも基本クレカで注文確定時に与信取ってるので、注文来る→即発送のシンプルさですよ。

本当に受注→出荷を自動化したいと考えるのであれば、倉庫委託を含めてこのぐらいシンプルな運用にすることが必要だと思いますよ。

とは言え、売上・利益率UPの施策の兼ね合いでここまでシンプルにできないってことも往々にしてあると思うんです。 そうなって来ると、設定をいじって最適化が必要になって来ます。 買う(導入)だけ済まなくなり、上手く使う必要が出て来るわけです。

「彼を知り己を知れば百戦危うからず」
次回から、彼(ネクストエンジン)ができることを掘り下げましょう。


出荷作業の自動化について

ロボット導入を前提で、全自動化の倉庫を作り上げれば出荷の全自動化に近いことは可能かと思いますが、自前でその環境を創るのは現実的ではないです。

現実的に出荷の自動化を進めるには、この2点です。

1.倉庫のアウトソーシング
2.自動で出荷依頼をかけられること


倉庫をアウトソーシングすることで、倉庫業務は自分達でやらなくて良くなります。ここは分かり易いですよね。

受注情報を倉庫に渡す、繋ぎの部分で自動化が止まることはあり得るんです。 人がメールでCSVを送るとか。2番はその繋ぎの部分の自動化です。

ネクストエンジンは「印刷待ち」のステータスに入れば、出荷OKなんです。 出荷OKのステータスの受注情報を自動的に倉庫に渡してくれる仕組みがあれば良いんですよね。

それもあるんです

ネクストエンジンには倉庫連携アプリというものがあり、それを使って連携できる倉庫とは自動連携が可能になるんですね!

例えば、EC物流代行サービスのオープンロジさん。このこの連携アプリを使うことで、「出荷指示」「出荷後の追跡番号反映」「入荷による在庫更新」が自動連携できるんです。

このように、出荷の自動化まで考えたいのであれば、委託先の倉庫を選ぶ際にも【自動連携ができるのか?】という点にも着目いただくと良いと思います。

ネクストエンジン導入をしつつ出荷も自動化したい!というご相談にも乗れますので、ご用命の際にはご連絡くださいませ。

まとめ

1.受注→出荷まで手作業が発生しない受注の率が自動化率

2.ネクストエンジンのような受注管理システム(OMS)を導入しないと自動化率を上げることはできない

3.ただし、導入しただけでは意味がなく、システムありきで自動化率を上げられるような運用フローを作る必要がある



連載を読んでいただくことで、何の情報が無いよりは良い感じに設定を進められるようになるかと思います。 が、ネクストエンジンを初めて使う人が自力で良い感じに導入設定するのは多くの場合とても難しいです。

初期設定ができず断念してしまった方や、導入できたものの「思ったより効率化できてない」とおっしゃる方を多く見て来ました。 自分自身、ECの受注処理も行ってた時期がございます。受注が増えて来ると、売上UPの施策に手が回らなくなるぐらいに受注の対応だけで手いっぱいになります。

EC事業者目線、ネクストエンジン提供者側からの目線、どちらも経験して言えることですが、 多少費用はかかろうとも、最適な提案をしてくれるプロに依頼するのが本当にてっとり早いですよ。

ここでも1つ要注意なんですが、設定代行業者もちゃんと選んだ方が良いです。

導入、初期設定、連携作業。これをやってくれるだけじゃ、使えるようになりません。
パッケージ化している代行業者さんはこうなりがちです。

重要なのはこの2点

1.店舗さんの運用に応じて運用フローをカスタマイズし、運用に則した設定を施すこと。

2.実際に使うのは店舗さんです。使い方のフォローもないと使い始めるハードルが高いです。




弊社では、どのような状況であってもフォローできるようなメニューを揃えております。
是非、お気軽にご相談くださいませ。