運用フロー図を作る(ECFORCE店)

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こんにちは。加藤です。本ページはプロモーションが含まれています。

ネクストエンジンを使ったEC店舗の運営を6年、ネクストエンジンの中の人(サポート・営業・機能開発、セミナー講師など)も6年!

ネクストエンジンに10年以上携わって来た専門家として、ネクストエンジンを使ったEC店舗の受注処理の自動化率を上げる方法を連載方式でご紹介いたします!

今回の結論は「ECFORCEに限らず、カートの連携は要確認が多くなります」です!

それでは、本編をご覧ください!

第7回 実践編:運用フロー図を作る(ECFORCE店)

ECFORCEの汎用的な運用フロー


はじめに汎用的な運用フローの全体像を出しておきます。
細かい部分の解説を次項からして行きますね。

注文~ネクストエンジンへの取込の流れ


ECFORCEとの連携の際は、取込段階から癖があります。

ECFORCEは「定期購入に強い」という特色がございます。 通常の購入以外に、定期購入分の注文内容が定期的に自動で生成されます。 これが、(注文生成)の中身です。

新規注文が入る or 注文生成される とネクストエンジンにメール送信して「新規受付」に入る流れになります。



ECFORCE×ネクストエンジンの連携は、注文の本取込はCSV取込になります。 が、ECFORCE側の機能で「受注CSVを自動生成しネクストエンジンへ送り込む」ことが可能です。 なので、店舗様の体感的には受注取込は自動化できていることになります。

ただし、そこにも癖があります。

1.取込は1日1回のバッチ処理(時間は選べる)

2.NEの「新規受付」に入ってるものだけがCSV生成時の対象となる。
メール送信されて「新規受付」に入っていないとCSV取込の対象として上がっても来ない。これが後述のイレギュラー対応にも繋がる重要なポイントです。



サンクスメールを送るのも、ECFORCEから送ることもできますし、NEから送ることができます。

機能面ではそうなんですが、NEから送る場合は本取込後になるので、通常の注文時にはタイムラグが結構長くかかってしまう可能性が高いんですよね。 そんな意味合いで、サンクスメールはECFORCE側から送ることをおススメしております。

決済状態の連携の流れ


カートによるのですが、カートは比較的自由に決済方法を自分で選べたりします。 そうなってくると、一概にどうとかは言い難くて、導入している決済サービスによって全部変わってきます。

ECFORCEとシステム連携可能な決済(クレジットカードなど)では、 決済NGのものはネクストエンジンとの連携対象外になります。 ネクストエンジンへのメール送信がされません。

クレジットカードの決済NGは定期購入の2か月目以降が主な発生時期かと思います。 初回は有効期限など問題なかったとしても、時間経過でダメになるってことは起こり得ます。

決済NGの場合どうするか?は店舗様次第かと思います。 もし、連絡を取り決済方法を変更の上で発送することになるのであれば、 自動連携はされないのでイレギュラー対応が必要になります。
※今の定期購入を取り消して新規で入れて貰うだったり、決済方法変えて発送だったり。

ECFORCEとシステム連携を特にしない決済方法の場合は、ネクストエンジンに注文が取り込まれた後にネクストエンジン側で管理することになります。 前払い系であれば、入金(与信)確認前に発送してしまわないようにご注意ください。

出荷OKまでの流れ


ネクストエンジンのステータスを出荷OKの「印刷待ち」まで進める作業です。いわゆる受注処理です。

支払い方法によっては入金確認&入金処理も必要になるかと思います。 その辺りも含め、注文が入って来てから発送までに何か処理をしなければないことを、この場で行うって形になります。

ここの手作業が無ければ自動化率が上昇する感じですね。
第1回でもお話した通り、運用自体をシンプルにして、 第2回第3回でお話したようなネクストエンジンの初期設定をしておけば、 ある程度の自動化は進むことになります。

ただし、店舗様独自のルールがあると、そこもこのフロー図を作るのと同じ粒度で分解・整理し、運用フローをカスタマイズする必要が出て来ます。 これらをやる具体的な手段の模索のために、 第4回(ネクストエンジン本体が苦手なこと)第5回(受注の取込を深堀して考える)ということが必要になってきます。

この辺りが本編の「ネクストエンジンを導入しても思ったより楽になってないと感じる理由」にもリンクしてきます。

出荷OKから出荷の流れ


出荷OK「印刷待ち」に入ったら、後は実際の出荷作業になります。
ネクストエンジンでやれることってほぼないです。

出荷体制がどうなっているかによって連携のフローも変わるのですが、何かのWMS(倉庫システム)と連携している場合を例にすると、こんな流れになります。

1.印刷待ちに入った受注データをWMS(倉庫システム)に流し込む

2.WMS(倉庫システム)側で発送処理を進める。

3.出荷作業が終わったら、WMS→ネクストエンジンへ出荷完了データを取り込む。これでネクストエンジンのステータスも「出荷済」になる。

発送完了後の流れ


ネクストエンジンのステータスが出荷済になると、 ご購入者様へ「発送連絡メール」を自動送信するフラグが立ちます。 発送連絡のメールを自動で送ってくれるのはとても便利だと思います。

破線矢印になっている、ECFORCE側のステータス完了についてですが、やる必要があるかどうかも店舗様次第になります。

ECFORCEとシステム連携している決済サービスを利用している場合は、ECFORCE側のステータス完了が請求のトリガーになるかと思いますので、ステータス完了が必要になります。 決済絡みで特に必要でなければ、別に放っておいても問題ないかな、と思います。 私が考慮できてない他の理由を含め、完了させた方が良い理由があれば完了すべきです。

例えば「単に気になる」レベルであれば放っておいても実質的には問題無いって意味合いになります。

なお、ピンポイントでECFORCEのステータスを完了するCSVテンプレートは用意されてないと思いますので、 別途自分で用意する必要があります。 倉庫システムから出力できるならそちらで良いですし、CSVを自分で修正して作成しても良いですし、ネクストエンジンのカスタムデータ作成アプリを使っても良いでしょう。

ネクストエンジンを導入しても思ったより楽になってないと感じる理由


まず、ECFORCEなどのカート系は楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピングなどの大手ショッピングモールと比べ、 店舗の絶対数も少なくなり、ネクストエンジンとの連携実績数も下がるので、連携周りについて得意な人が少ないという特徴があります。

お客様からの問い合わせを担当したことがあるときっと分かっていただけると思うのですが、 研修は受けたとしても研修で全部を教えきることもできなければ、覚えきれるわけがないんです。 実戦で問い合わせを受けたベースで知識を向上させていく感じになりがちです。

連携実績が少ないということは、それだけ問い合わせ自体もレアということになり、得意な人が育ちにくいってことなんですね。

何が言いたいかと言うと、困った部分の解消をするのに、サポートセンター含め情報を探しにくいってところから、 連携実績の少ない店舗の連携設定自体を自力でやるのが大変かもしれないってことです。



そんな中で、すごく頑張って店舗とネクストエンジンの接続だけでもやれた!としても・・・

導入後にどんな運用フローになるか?すべきか?を整理しないまま、導入してしまった場合、 ネクストエンジンを導入しても「思ったより楽になってない」と感じ勝ちな印象がございます。

カート系は決済を含め、自由度も高いので受注を取り込んだ後の運用フローは自力で組まなければならない部分が多くなります。 その辺りを整理せずに接続だけ行って連携したとしても、受注処理をする画面が店舗のバックヤードかネクストエンジンかに変わっただけで効率化が進んだとは言い難いかなと思います。

正直に言います。

社内に経験者がいらっしゃるのであれば、なんとななるかと思いますが、 全員がこれからネクストエンジンを使い始めよう!という方に自力でそこまで求めるのは無理です。

私も中の人時代に「頑張ってください♪」「サポートに問い合わせたら大丈夫なんで♪」とか平気で言ってましたが、現実的に不可能だと思います。

導入して、実務で使い始めて、「思ったより便利になってないな?」と感じ、「どこがボトルネックだろう?」と少しづつブラッシュアップして行く流れになります。

まとめ

1.ネクストエンジン×ECFORCEの連携の基本的な運用フロー図

2.それをベースに自社の運用を当てはめて行く

3.と、簡単に言ってますが、カート系は特に難しいと思います

4.でも、これをやらないとネクストエンジンの宣伝文のような効率化に繋がらないんです



連載を読んでいただくことで、何の情報が無いよりは良い感じに設定を進められるようになるかと思います。 が、ネクストエンジンを初めて使う人が自力で良い感じに導入設定するのは多くの場合とても難しいです。

初期設定ができず断念してしまった方や、導入できたものの「思ったより効率化できてない」とおっしゃる方を多く見て来ました。 自分自身、ECの受注処理も行ってた時期がございます。受注が増えて来ると、売上UPの施策に手が回らなくなるぐらいに受注の対応だけで手いっぱいになります。

EC事業者目線、ネクストエンジン提供者側からの目線、どちらも経験して言えることですが、 多少費用はかかろうとも、最適な提案をしてくれるプロに依頼するのが本当にてっとり早いですよ。

ここでも1つ要注意なんですが、設定代行業者もちゃんと選んだ方が良いです。

導入、初期設定、連携作業。これをやってくれるだけじゃ、使えるようになりません。
パッケージ化している代行業者さんはこうなりがちです。

重要なのはこの2点

1.店舗さんの運用に応じて運用フローをカスタマイズし、運用に則した設定を施すこと。

2.実際に使うのは店舗さんです。使い方のフォローもないと使い始めるハードルが高いです。




弊社では、どのような状況であってもフォローできるようなメニューを揃えております。
是非、お気軽にご相談くださいませ。