「自動化・効率化」できる施策の考え方
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こんにちは。加藤です。本ページはプロモーションが含まれています。ネクストエンジンを使ったEC店舗の運営を6年、ネクストエンジンの中の人(サポート・営業・機能開発、セミナー講師など)も6年!
ネクストエンジンに10年以上携わって来た専門家として、ネクストエンジンを使ったEC店舗の受注処理の自動化率を上げる方法を連載方式でご紹介いたします!
今回の結論は「“考える力”が重要ですよ」です!
それでは、本編をご覧ください!
第10回(最終回): 「自動化・効率化」できる施策の考え方の動画
その施策はどうやって運用しますか?
EC運営をしていると、・売上UP
・リピーター対策
・ファン作り
・ブランディング
など、様々な目的で色々な施策を考え実施することになります。
リピーターさん重要だよね!
当月に2回以上買ってくれたお客様にオマケを付けよう!
こんな施策を考えました。
リピーターさんを大事にしている印象も与えつつ、購入件数・売上金額も増加が見込める良さそうな施策です。
しかし・・・・
この施策、どうやって運用しますか?
ロジックを組む(論理的思考)
当月に2回以上買ってくれたお客様にオマケを付けようまずは、「オマケを付けよう」の部分に着目してみましょう。
オペレーションとして、ピッキング段階でオマケも一緒に入れて梱包する。すると、どの受注にオマケを入れるか判別できる必要がある。
ついでに、オマケの在庫数も管理(確認)が必要。
そんな要件となると、実現手段としては、該当の受注の明細行にオマケを追加するという手段が考えられる。
ここを整理してみます。オマケを明細行に追加することで、
・ピッキング段階でオマケを一緒に入れる → クリア
・どの受注にオマケを入れるかの判別 → クリア
明細行を追加するということは? → ネクストエンジンの商品管理(商品マスタ)に登録し在庫数を入力しておける。
つまり、在庫数が少なくなったらアラートを出す機能を使えば、オマケの個数が少なくなった際にも情報をキャッチできる。
・在庫数管理(確認) → クリア
そして、明細行を自動で追加してくれるネクストエンジンアプリも存在する。コスト(お金&設定)はかかるが、「オマケを付ける」という事に関しては概ね運用的にも問題無さそうである。
さて、問題はこちらです。
第9回でもお話した、「条件分岐」のところです。
当月2回以上買ってくれたをどのように判別しましょうか?
案1)
全受注を確認待ちで止めて、1件ずつ確認する。
確かに、これで実現は可能ですね!私は絶対にやりたくありませんけど!
これやるなら、ネクストエンジンを入れる意味が無いレベルですよね。
案2)
1.全受注確認待ちに止めるようにする。(確認必須店舗)
2.Teps(ノーコードツール)を使って受注情報をGoogleSpreadSheet(以降GSS)に流す。
3.GSS上で、メールアドレスをキー値とし、当月2回以上買ってる方がいるか判別。
4.2で〇だった人をTeps経由でNEの受注分類タグに目印を入れる。
5.受注分類タグに目印が入ってた受注にオマケの明細行を入れる処理。
6.「確認必須店舗」だけが確認内容の受注だったら確認チェックを入れる。
このような処理をTepsあたりで実装すれば実現自体は可能だと思います!
ただ、ここで疑問があるんです。
ここまでやる価値がある施策か?
一見良さそうな施策に見えても、施策効果とコストが見合ってない可能性って凄くあると思うんですよ。
特にシステムを入れているならば、システムの特性(やれる・やれない)を把握した上で、効率化可能な施策なのか?の判断が重要だと思うんです。 これって、施策に対して具体的な実践方法を考えないと、その判断ができないんですよね。
システムを入れるだけじゃ意味がなくて、自動化・効率化を進めるには「知識」も「考える力」も必要になってくるんですよ。
一旦のまとめしては、
・ロジックが組めれば実現は可能
・ただし、コスト感が合ってるかは別の話
余談ですが、「こーいうことやれますか?」という質問に対し、
「機能的にはやれます」 や 「理論的にはやれます」 という回答をされたことはないでしょうか?
これがまさに、ロジックは組めるけど、対応コストが見合わないのではないか?って意味の回答なんですよ。
オマケ1:水平思考
問題解決に役立つ思考法に水平思考というものもあります。・固定概念に囚われず
・前提条件をとっぱらい
問題解決する方法を模索する思考法です。
論理的思考は垂直思考(ヴァーティカルシンキング)と呼ばれ、水平思考(ラテラルシンキング)とは対となる思考法になります。
水平思考で解決方法のとっかりを探し、垂直思考で実際にその解決方法で成り立つのか?の検証を行うのが理想的だと思います。
オマケ2:“考える力”の楽しい養成方法
第9回でも書いたのですが、 論理的思考を身に付けるには実践するしかないと思うんですよ。そして、水平思考を身に付けるには、水平思考を実践するしかないと思うのです。
とは言っても、なかなか最初から実践するのは難しいと思うんですよ。
そこでおススメしたいのが、ボードゲームなんです。
ボードゲームと言うと、「すごろく」や「人生ゲーム」を思い浮かべる方が多いかもしれません。 それらもボードゲームの1つではあるのですが、海外のゲームも含めてボードゲームは何千何万の種類があると言われています。
その中には「すごろく」のように、サイコロの目だけ(運だけ)で遊ぶゲームもありますが、 中にはめちゃくちゃ頭を使うゲームもあるんですよ。
本気で遊ぶ(本気で勝ちに行く)ことで、勝ち筋を探すことになるんですよね。 勝ち筋を探すということは、解決策のとっかかりを探す=水平思考の実践になったりするんです!
そして、とっかかりを探せたら、「本当にこれで勝てるのだろうか?」と検証することなります。それって垂直思考(論理的思考)なんですよ!
そう言ったゲームって難しいんでしょ?と思われるかもしれません。
はい、難しいです(笑)
でも、だからこそ頭を使って、頭を使う訓練にもなるんですよ。
ボードゲームのイベントも定期的に開催していますので、よろしければ遊びに来てくださいませ。 その際、「論理的な考え方を学べるゲームをやりたい!」など言って貰えれば、それっぽいものをチョイスします。 上で出してる「カーネギー」というゲームなんかは思いっきり論理的思考を使うゲームですよ。
◆参考記事
・【note】「ボードゲーム」を再評価してみましょう
・【note】問題解決・業務改善に必要な「考える力」はボードゲームで養成できる
まとめ
1.施策を考える際には運用方法もセットで考えましょう2.でも、それって実は凄く総合力が必要になるんです
3.使ってるシステム(ネクストエンジン)の知識の習得と、
4.自分の能力(考える力)がとても重要です!
連載を読んでいただくことで、何の情報が無いよりは良い感じに設定を進められるようになるかと思います。 が、ネクストエンジンを初めて使う人が自力で良い感じに導入設定するのは多くの場合とても難しいです。 今回まさに、そんな話でした・・・。
初期設定ができず断念してしまった方や、導入できたものの「思ったより効率化できてない」とおっしゃる方を多く見て来ました。 自分自身、ECの受注処理も行ってた時期がございます。受注が増えて来ると、売上UPの施策に手が回らなくなるぐらいに受注の対応だけで手いっぱいになります。
EC事業者目線、ネクストエンジン提供者側からの目線、どちらも経験して言えることですが、 多少費用はかかろうとも、最適な提案をしてくれるプロに依頼するのが本当にてっとり早いですよ。
ここでも1つ要注意なんですが、設定代行業者もちゃんと選んだ方が良いです。
導入、初期設定、連携作業。これをやってくれるだけじゃ、使えるようになりません。
パッケージ化している代行業者さんはこうなりがちです。
重要なのはこの2点
1.店舗さんの運用に応じて運用フローをカスタマイズし、運用に則した設定を施すこと。
2.実際に使うのは店舗さんです。使い方のフォローもないと使い始めるハードルが高いです。
弊社では、どのような状況であってもフォローできるようなメニューを揃えております。
是非、お気軽にご相談くださいませ。