「原因と結果」処理の順番を考える

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こんにちは。加藤です。本ページはプロモーションが含まれています。

ネクストエンジンを使ったEC店舗の運営を6年、ネクストエンジンの中の人(サポート・営業・機能開発、セミナー講師など)も6年!

ネクストエンジンに10年以上携わって来た専門家として、ネクストエンジンを使ったEC店舗の受注処理の自動化率を上げる方法を連載方式でご紹介いたします!

今回の結論は「処理の流れを作る際に、分岐条件を作ることが超重要」です!

それでは、本編をご覧ください!

第9回 知恵編:「原因と結果」処理の順番を考えるの動画

流れを整理することが重要


受注処理を含めて、運用を考えたり、システムの動きを考える時に重要なことは処理の流れを考える事です。

ちょっと乱暴な言い方をすると、結果が同じであれば処理の順番は大差ないです。 でも、同じ処理を同じ回数やったとしても、順番が違えば結果が異なってしまうこともございます。 その分り易い例が料理です。

カレーを作る際の構成要素はざっくりこんな感じになります。
・野菜を洗う
・野菜と肉を切る
・材料を炒める
・水を加えて煮込む
・カレールーも加えて煮込む

これを、このままの順番でやって貰えれば「カレー」という結果を出すことができます。 しかし、処理の順番を変えて、煮込んだ後に肉と野菜を切ったとしたらどうなるでしょう? 味が染み込まなさそうですし、ぐちゃぐちゃになってしまう気がしませんか?

このように、処理の流れ・順番を整理することはとても重要なのです。




実際に運用フローを作る際には手順を逆順で考えることになります。
カレーという結果が欲しければ、どのような順番で処理をして行けば良いのか?

運用フローを作る時の考え方もこれと同じなんです。
自分の店舗の受注処理の完成形はどんな状態なのか?という結果を定義することからです。

その結果を得るためには、何をクリアしなければならないか?
それらはどんな順番で処理して行けば良いのか?

そんなことを考えて行けば、運用フローを作ることができるようになるでしょう。

流れの整理(=処理の整理)をするには?


処理の流れを整理できるようになるには、フロー図(流れ図)を描けるように勉強するのが良いと思います。

プログラムをかじってる人であれば割と当たり前に考えることなのですが、そうでない人にはこの単語・概念すら知らないって方が多いように思います。 大きく“システム”を理解する上で、この概念を知っているのと知らないのとで天と地ほどの差が出ると思いますよ。

ネクストエンジンもシステムなんです(重要)
ネクストエンジンを使って、受注処理の自動化をして行きたい!
パッケージのままだとやりたいことが実現できないので、自己解決も必要になる!

ネクストエンジン(≒システム)の理解は必要不可欠になってきますよね。
分からないものを使いこないですもの。

社会人になってからも研修を受けることもあると思います。
私も社外研修で「論理的思考」の講座を受けたことがあります。

これは私が体験した際の感想にすぎないのですが、研修で受けられることって「論理的思考とは何なのか?」を学ぶに留まるんですよね。 論理的思考の研修講座(や本)では、論理的思考を実践できるようにはならない、と私は思います。

フロー図を描く勉強は、まさに実務的な論理的思考の1つであると思いますよ。
フロー図を描けるようになれば、逆説的に論理的思考を身に付けることに役だった、と言えるでしょう。

フロー図を描けるようになれば、プログラム習得の半分ができるようになったと言って良いと思います。 プログラムを書くのは、フロー図に沿った処理を日本語で説明するのではなく、プログラミング言語で伝えるってことなんです。



実際にプログラムを書くかどうかは別として、用語(概念)を4つほどご紹介しておきます。

・変数
条件によって数値(中身)がコロコロ変わるもの。

例)変数x、 x=2 であれば xは2。
続いて、x=x+1 であれば、2+1で xは3になります。

>>変数についての解説(別サイト)

・ループ
同じ処理を何度も繰り返すこと
単純作業の繰り返しです。プログラムはこれを自動化できるのが偉い!

>>ループについての解説(別サイト)

・条件分岐(比較)
この場合はこうする、みたいに条件によって処理を変えます。

>>条件分岐についての解説(別サイト)

・配列
フロー図を描く際には使わないので、割愛。

>>配列についての解説(別サイト)

この項目の最後に、フロー図を読み書きする練習に良さそうなサイトも紹介しておきます。
こちらのサイトの練習1~8をやると良いと思いますよ。
>>フロー図の練習問題(別サイト)

条件分岐が肝


自己解決も用いて受注処理の自動化を進めたい!
そんな時に超重要なポイントが「条件分岐」なんです。

これも私の経験上の話なのですが、何かを自動化(効率化)したい!って要望を頂く際に、【この場合はこうする】の「こうする」の部分を自動化できるかどうか?を気にしがちなんですよ。

ネクストエンジンを使っていて、有料アプリでノーコードツールも入れるのであれば、「こうする」の部分はやれる範囲が大分広いので、「こうする」の部分だけ見れば対応可能なことは多かったりします。



問題は、「この場合は」の部分なんです。

どうやって、「こうする」の処理を対応する受注を切り分けるの?って部分の考慮がされてないことが非常に多いです。

人間が相手であれば、「臨機応変に」とか、曖昧な指示でもなんとかしてくれることもあるかと思います。

しかし、システムが相手だと曖昧な指示は一切できないんです。
明確な「この条件」というものを指定してあげる必要があるんですね!

この辺りが分かって来ると、システムでやれそうか・やれなさそうかの判断が付くようになって来ると思いますよ!

オマケ:論理的思考の楽しい実践方法

「流れの整理(=処理の整理)をするには?」でも書いたのですが、 論理的思考を身に付けるには実践するしかないと思うんですよ。
日々の生活の中で、論理的に考える癖をつけることが一番の訓練かなぁと思ったりもします。

とは言っても、なかなか最初から実践するのは難しいと思うんですよ。
そこでおススメしたいのが、ボードゲームなんです。



ボードゲームと言うと、「すごろく」や「人生ゲーム」を思い浮かべる方が多いかもしれません。 それらもボードゲームの1つではあるのですが、海外のゲームも含めてボードゲームは何千何万の種類があると言われています。

その中には「すごろく」のように、サイコロの目だけ(運だけ)で遊ぶゲームもありますが、 中にはめちゃくちゃ頭を使うゲームもあるんですよ。 そう言ったゲームを遊ぶことで、ゲームを通じて論理的思考を実践することができます。

そう言ったゲームって難しいんでしょ?と思われるかもしれません。
はい、難しいです(笑)

でも、だからこそ頭を使って、頭を使う訓練にもなるんですよ。

ボードゲームのイベントも定期的に開催していますので、よろしければ遊びに来てくださいませ。 その際、「論理的な考え方を学べるゲームをやりたい!」など言って貰えれば、それっぽいものをチョイスします。 上で出してる「カーネギー」というゲームなんかは思いっきり論理的思考を使うゲームですよ。


◆参考記事
【note】「ボードゲーム」を再評価してみましょう
【note】問題解決・業務改善に必要な「考える力」はボードゲームで養成できる

まとめ

1.システム(≒ネクストエンジン)を使うにはシステム動きについて理解しましょう

2.フロー図が描けるようになることは凄くおススメ!

3.システム相手には曖昧な指示は出せない

4.明確な分岐条件を用意してあげることが超重要




連載を読んでいただくことで、何の情報が無いよりは良い感じに設定を進められるようになるかと思います。 が、ネクストエンジンを初めて使う人が自力で良い感じに導入設定するのは多くの場合とても難しいです。 今回まさに、そんな話でした・・・。

初期設定ができず断念してしまった方や、導入できたものの「思ったより効率化できてない」とおっしゃる方を多く見て来ました。 自分自身、ECの受注処理も行ってた時期がございます。受注が増えて来ると、売上UPの施策に手が回らなくなるぐらいに受注の対応だけで手いっぱいになります。

EC事業者目線、ネクストエンジン提供者側からの目線、どちらも経験して言えることですが、 多少費用はかかろうとも、最適な提案をしてくれるプロに依頼するのが本当にてっとり早いですよ。

ここでも1つ要注意なんですが、設定代行業者もちゃんと選んだ方が良いです。

導入、初期設定、連携作業。これをやってくれるだけじゃ、使えるようになりません。
パッケージ化している代行業者さんはこうなりがちです。

重要なのはこの2点

1.店舗さんの運用に応じて運用フローをカスタマイズし、運用に則した設定を施すこと。

2.実際に使うのは店舗さんです。使い方のフォローもないと使い始めるハードルが高いです。




弊社では、どのような状況であってもフォローできるようなメニューを揃えております。
是非、お気軽にご相談くださいませ。